はじめてのかいはつがっしゅく(ぜんぺん)

はじめてのかいはつがっしゅく(ぜんぺん)

こんにちは。須田です。

合宿から帰宅後、クレジットカードが見当たらなくて焦ったのですが、翌日無事に冷蔵庫から発見されました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

目次

発端

ある日突然友、人UからTwitterのDMが。何事かと思いスマホを開くと「開発合宿に行こうぜ」とのこと。開発合宿って「磯野ー!野球しようぜ!」みたいなノリで連絡されるものなんですね。よく聞けば、大学の同じ学類の友人数人で開発合宿を計画しているとのこと。参加予定者も仲の良い人たちだったので二つ返事でOKしました。

最終的に、参加者は僕を含めて4名になりました。全員筑波大学情報科学類の2017年度入学生です。

  • 友人U:Androidアプリエンジニアな人。エンジニアとして引っこ抜かれ、2018年度の1年間休学していた。
  • 友人M:web系で適当にいろいろ作ったり作らなかったりしている人。かわいい。
  • 友人T:何をやってるんだかよく分からない人。かしこい。
  • 須田:僕。

今までこの4人で揃って遊んだりすることはありませんでしたが、お互い仲の良い4人です。技術的には友人Uが頭一つ抜け出ていて、僕を含め他の3人は横並びといったところだと思います。

準備

開発合宿の案件自体は立てたものの、その後誰も準備を始めようとせず、気づけば予定日の2週間前。そろそろヤバいんじゃないのかなー、とうっすら思っていたら、友人Uが合宿先選定をはじめてくれました。

今回は、合宿の宿泊先をairbnbで探すことになりました。各メンバーで2, 3か所候補地を出した後、投票で合宿先を決めます。

……という悠長な話が2週間前に通るはずもなく、候補地の中でたまたま予約を取れた場所を確保しました。(が、結果的には仲間内の投票で2位の場所を確保できました。やったね。)

ちなみに、合宿先の選定基準は

  • コテージか一軒家を貸し切れる
  • 4人余裕で収容できる
  • (大きめのダイニングテーブルなど)机と椅子が人数分ある
  • できれば風呂が大きい場所

というもの。今回は宿泊2週間前にも関わらず、オールクリアの物件を探し当てることができました。奇跡です。

かくして、我々4人は静岡県伊東市富戸で3泊4日の合宿を行えることになりました。

さて、我々も馬鹿ではありません。ドタバタの宿選びで懲りたので、当日の予定は早めに綿密に組むことにしました。

……という夢を見ました。3泊4日の合宿に行くというのに、前日の昼まで翌日の集合場所すら決まっていないとはなんとも平和な話です。

1日目

最終的な集合時刻は前日の19時に決定しました。俺たちはギリギリを攻めるぜ。

つくば駅からつくばエクスプレス北千住駅へ、北千住駅から上野東京ラインで東京駅へ。東京駅からは特急踊り子号で静岡県伊東駅へ向かいます。

旅行先に向かう特急の車内ではビールで乾杯と相場が決まっています。我々もご多分に漏れず乾杯を。

……と言いたいのですが、計画性が絶望的に欠如している我々は東京駅でビールを買うなどという発想に至りません。「なぜあの席の男女は乾杯をしているのに我々にはお茶すら無いのか」「横浜駅の30秒停車で何とか買えないか」などと嘆きあっても意味はありません。極めて健全な旅路となりました。

伊東駅からは伊豆急行に乗り換えて富戸駅に向かいます。ちょうど桜が満開で、車景もきれいでした。

富戸駅着。蛇足ですが、富戸駅静岡県で最も東にある駅だそうです。今回の合宿で静岡県の最東西南北駅を制覇しました。

富戸駅から合宿先までは海に向かって延々と下っていきます。インスタ映えしますね。オタクはインスタをやらない(偏見)ので、合宿中は一回もインスタを開きませんでした。オタクなので。

合宿先に着いた後は、今後3日半の生活について取り決めを行っておきます。今回の合宿では次の2つだけルールを決めました。

  • 昼食・夕食は当番制で、それぞれ2人組で担当する。
  • 活動開始は9時、昼食は13時、夕食は19時。

じゃんけんで食事の担当決めを行い、ルールを決めたらさっそく各々開発に取り掛かります。

今回の合宿は何か同じものを開発するということは無く、各参加者がそれぞれ好きなように好きなものを作ったり習得したりするというスタイルです。開発合宿というよりは、もくもく会スペシャルと言った方が適切かもしれません。

開発中の口慰みにチョコを真ん中に置いていますが、友人Mがモリモリと食べるのでみんな焦って取り合い、2時間ほどで消滅しました。

4人とも根は真面目なので、初日からかなりの集中力で開発に取り組むことができました。いつもと違う場所なのでそれなりに緊張感を持ちつつも、ゆるいメンバーでリラックスした雰囲気があったので、集中力を保つのには最適な環境だったと思います。

宿泊先の家もかなり快適な環境でした。写真にもあるとおり、ダイニングテーブルが4人分作業スペースを確保しても余裕のある広さだったのは非常に高評価です。家は2階建てになっており、1階が寝室、2階がキッチン・リビング・ダイニング・風呂という構造です。寝るスペースと活動するスペースがきちんと区別できたのも、メリハリを付ける上で良い方向に働いたと思いました。

この家は3泊4日で一人あたり15,000円ほどだったのですが、家の広さや設備、清潔さを考えると猛烈にお得だと思います。4, 5人で開発合宿を考えている方には非常におすすめできる物件でした。

ところで、現地に着いてみてから判明したことなのですが、富戸地区には飲食店が無いのはもちろんのこと、ピザの配達エリアからも外れています。我々に残された選択肢は配達時間50分のガストの宅配か自炊のみ。話し合いの結果、3日目の昼に切り札の宅配ガストを召喚することにし、それ以外は自炊することになりました。夕方になり、食材を調達すべく近所のスーパーに向かいます。

(画像はGoogleマップより)

いい味を出している田舎のスーパーです。店は小さいですが、商品はそれなりに充実しており、生活に困ることはありませんでした。ただ、海が近いので海産物が充実しているのではないかと期待したのですが、近所の富戸港は漁を行っていないのか、非常に寂しい品揃えでした。

購入物を持ち帰るべくリュックサックを空にした友人Mは、なぜかその空のリュックサックを宿に置いてきました。我々の計画性の無さも極まってきた感があります。本来レジ袋は有料とのことですが、店員のおばちゃんの「若い男の子だからサービスしてあげる♡」という反応に困る発言により、レジ袋をサービスしてもらって商品を持ち帰ることができました。

夕飯は「合宿と言えばこれだろう」という安直な発想に基づいてカレーにしました。担当は僕と友人Mです。引っ越しの際に2年間開封されなかった包丁とまな板が発掘されるレベルで自炊をしない友人Mに不安を覚えつつも、美味しく作ることができました。なお、ご飯は炊きすぎました。

初日は食事の後も開発が続き、最後の一人が寝たのは25時ほどだったと思います。なかなか充実した初日となりました。

はじめてのかいはつがっしゅく(こうへん)へ続く。