お前らの自炊は自炊しすぎている

お前らの自炊は自炊しすぎている

こんにちは。近所のまぜそば屋に行くと必ず知り合いに会うので、そろそろ自分専用のまぜそば屋が欲しい須田です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今日は自炊否定派に捧ぐ投稿です。

お前らの自炊は自炊しすぎている

自炊の話題になると、自炊否定派から必ず「自炊って面倒じゃん」「自炊の後の片付けが大変」「自炊してもそれほど節約にならない」という意見が出ます。

うるせ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!知らね〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

実際のところ、自炊は面倒ではないし、後片付けも大変ではないし、節約になります。では自炊否定派はなぜ「面倒で」「大変で」「節約にならない」などと言うのか。

そう、お前らの自炊は自炊しすぎているからだ。

自炊しすぎるとは何か

例えば、世の中で一般的に挙げられる「調理が簡単な料理」には、チャーハンがあります。チャーハンは簡単です。ご飯を炊いて、炊きあがったら卵と絡めておいて、ネギを切って、お肉を細かく切って、油を垂らしたフライパンで強火で順番に炒めて、塩コショウをして、鶏ガラスープで味を整えるだけで完成です。

五目チャーハンのレシピ・つくり方 | キッコーマン | ホームクッキング

簡単なわけねぇだろアホか!!!!!!!!!!!

断言しますが、チャーハンは絶対に調理が簡単な料理ではありません。手順が地味に多いですし、何より「強火で炒める」のあたりに調理を失敗する匂いがプンプンします。しかも完成したチャーハンは大抵の場合少しお米の潰れたいわゆる「家庭チャーハン」で、お店の味には程遠いはず。コスパ最悪です。

世に言われる「調理が簡単な料理」の多くは、「(家事に慣れた主婦/主夫が家庭で複数人分まとめて作るのに)調理が簡単な料理」です。我々のようなプロ一人暮らしたちはこの甘言に騙されてはいけません。

チャーハンを作って「やっぱ自炊って面倒だし大変だしコスパ悪いわ」と思った君は大正解です。チャーハンを作るのは自炊しすぎだからです。

チャーハンを作るのも肉じゃがを作るのもハンバーグを作るのも、全て自炊しすぎです。

俺たちは作るために作るのではない、食べるために作るのだ

自炊の目的は2つあります。1つめは料理を作るということ、2つめは腹を満たすためということです。

1つめの目的を持っている人間は本稿の対象読者ではありません。料理をしたくて自炊をしている人間は、手間をかけて美味しいものを作ることに喜びを覚える人種の人間です。勝手に精進してください。

2つめの目的、すなわち腹を満たすために自炊をするという人間は、本稿のターゲットです。繰り返しますが、我々の目的は「腹を満たすこと」であり、「料理を作ること」ではありません。安く、短時間で、面倒無く料理を口にすることができれば目的達成です。

そうであれば、料理の手間は少ないに越したことはありません。チャーハンのように手間の多い料理を作ることは無いのです。作るためにつくるのではなく、食べるために作るという我々には、我々なりの自炊スタイルがあるはずです。

無精者よ、レシピを見るな

料理が下手な人に対するアドバイスとして「はじめはレシピどおりに作れば良いんだよ」は良く言われるものです。料理が下手な人に対するアドバイスであれば、これは全く問題ありません。レシピを見て、火加減や調味料の量などをだんだん身体に染み込ませていけば、いずれ料理は上達します。

しかし、無精者に対する「レシピを見れば楽ちんだよ」というアドバイスはクソです。だいたい、レシピなんてものが存在する時点で、その料理は手間が多すぎます。

「レシピにするまでもないが美味しい自炊」というのは実はたくさんあります。例えば、キャベツを手で引きちぎりってタッパーに詰め、その上に適当な肉を置いて、蓋を軽く乗せてレンジでチンすれば、温野菜+蒸し肉の完成です。調理手順は「キャベツを手でちぎる」のみ。あとは電子レンジが止まるまで踊っていればよろしい。

野菜や肉は、それ自身がかなり美味しいものです。極端な話、何らかの方法で熱さえ通せば美味しくいただけます。味付けは塩コショウでも良いでしょうし、ソースをかけたりマヨネーズをかけたり、時には焼肉のタレなんかも良いでしょう。加熱方法×味付けで、レパートリーは無限に広がります。

無精者よ、レシピを見るな。レシピを見なくても食べられるものは絶対に仕上がります。

ちなみに、この生活に物足りなくなってきたら、あなたは確実にステップアップしています。あなたは既に無精者ではありません。レシピを見て、自分好みの料理にチャレンジしましょう。

焦げるなら焼くな

料理を失敗ポイントで再頻なのは「焦げる」ということです。

ですが、良く考えてください。焦げるのは焼くからです。逆に言えば、焦げるなら焼かなければよいのです。

焼く以外にも調理方法は無限にあります。タッパーに入れて電子レンジでも良いですし、茹でても煮ても良いでしょう。煮るのは面倒な気もしますが、火をつけて放置しておけば良いので実は非常に気軽です。

ものを焼く場合、火加減がシビアに効いてきます。焼くという行為は案外手間が多く、難しい行為です。

もし何かを焼きたい場合、これだけは知っておくと良いということがあります。それは中火の火加減です。中火は「フライパンの底にギリギリ火が触れる」という火の強さです。中火は「フライパンの底にギリギリ火が触れる」という火の強さです。大事なことなので二回言いました。基本的に、中火で焼いていけば焦げることはありませんし、中まで火が入ります。何か明確な理由が無い限り、強火で調理をすることは考えなくてOKです。中火を死守しましょう。

皿を増やすなって言ってんだろ

洗い物を無駄に増やしてはいけません。少しだけ工夫すれば、洗い物の量を劇的に減らせます。

たとえば、切った食材は皿に避難させるのではなく、まな板の端に置いておけば良いです。1人前の料理なら、まな板の上だけでも十分なスペースがあるはずです。どうしても調理中に皿が必要な場合は、お茶碗などの後ほど食べる時に使う皿を調理皿として使うべきです。これだけで洗い物が半減します。

電子レンジが止まるのを待っている間は踊っていれば良いと書きましたが、あれは嘘です。その時間で皿を洗っておきましょう。包丁はまだ使いますか?使い終わった鍋や菜箸はありませんか?空いた時間に順次洗い物を片付けていけば、食後の洗い物は食べる時に使った皿だけになるはずです。

食後に残る皿を増やさないということは平穏な食後生活を送る上で最重要です。

企業努力に五体投地しろ

「自炊する」と言って何もかも自炊することを考える人間がいますが、今は原始時代ではありません。街にはスーパーがあってお惣菜を売っていますし、冷凍食品コーナーにも無数の商品が並んでいます。

本稿の冒頭で「チャーハンは簡単な料理ではない」と訴えましたが、それでもチャーハンを食べたくなったら冷凍チャーハンを買ってきてレンジでチンすれば良いだけです。レンジでチンしてるので立派な自炊です。

これマジで美味い

餃子が食べたくなったら味の素の冷凍餃子を買ってくればよいのです。味の素の冷凍餃子は水すらいらず、フライパンにゴンゴン並べて蓋をして中火で放置すれば完成です。フライパンを使っているので間違いなく自炊です。

これマジで楽

冷凍食品やお惣菜には企業努力が溢れています。一昔前より、味も見た目も食感も数十段アップしています。冷凍チャーハンなど、電子レンジで調理しているのになぜあれほどパラパラになるのか不思議で仕方がありません。

我々は味の素やマルハニチロニチレイフーズ企業努力に五体投地し、ありがたく活用するべきです。

まとめ

  • レシピ化されているような料理を無理に作らず
  • 焦げない火加減だけは理解し
  • 調理中は洗い物をサボることのみ考え
  • 企業努力に五体投地

すれば、自炊は決して大変でも難しくもありません。

文中で紹介した「キャベツ千切って肉載せてレンジでチン」な料理であれば、キャベツ10円+肉200円=210円で定食ができます。どう考えても自炊は安上がりです。

自炊は難しい、面倒と決めつけるのではなく、脳内の自炊ハードルをガンガン下げて、楽しい自炊生活を送っていきましょう。

最後に

これで最後です。