暇なので(暇ではない)、最近のお気に入りの音楽について紹介することにする。ジャンルはとてもバラバラ。 特段音楽について造詣が深いわけではないのでご容赦を。
Binker and Moses
イギリスのジャズバンド。サックス奏者の Binker Golding とドラマーの Moses Boyd のデュオで活動している。踊るサックスと緩急のついたドラムの絡みが気持ち良い。
普段僕はジャズは全然聞かないのだけれど、bandcamp で音楽の発掘をしていたらビビッと来てそれ以来気に入って聞いている。彼らのライブ映像も良い。ジャズのライブは、ロックやポップのライブに比べて緩急が際立っていて楽しいように思う。
ところで、Binker and Moses について調べているときに見つけた、同じくイギリスで活動している、チューバ奏者の Theon Cross という人もとても良い。チューバのソロ奏者はなかなか珍しいのではないだろうか。あの巨大な金管楽器を軽やかに弾きこなしていて大変気持ちが良い。
Cloud Nothings
アメリカのロックバンド。どこかでたまたま3枚めのアルバム「Here and Nowhere else」を聞いてから追っている。かなり正統派な音を鳴らしているので、誰でも聞きやすいのではないかと思う。なんとなく、Oasis を好きな人は Cloud Nothings も好きになれるんじゃないかと思っている。
最近は bandcamp 上で活動している様子。僕は応援の意味も込めてサブスクライブ登録して月に数百円送っているが、サブスクライブすると毎月特典の音楽が送られてくる。季節感のある曲も多くて、毎月の配信が楽しみになる。
こういったバンドには珍しく彼らはグッズ販売にも精力的で、bandcamp内のショップでTシャツやカセットテープ、レコードなんかを購入できる。どれもバンドをよく表現したもので、良いなと思う。金儲けではないのだろう、価格も安い(日本だと輸入になるので高いが)。
Thousandaire
Cloud Nothings を書いたのでついでといった気持ちで紹介するが、Thousandaire というバンドも似た傾向のバンドでお気に入りである。ただ、2020年6月に1枚アルバムを配信したのみで、その後は活動しているのかも生きているのかも不明である。彼らは Cloud Nothings とは違って「俺たちはミュージシャンなので、セールスマンもいないしTシャツも作らないぜ」と言っている。
もったりした気だるいギターが気持ち良いので、もう少し活動してほしい。
Downright Sin などはとてもかっこいいし聞きやすいのに、今調べたらYouTubeの再生回数が驚愕の15回だった。YouTube Music からの自動アップロード動画であるのも原因の一つのだろうが、もう少し伸びても良いのではないかとは思ってしまう。
ただ、こういうマイナーだけどかっこいいバンドを気軽に見つけられるのは良い時代だなと思うし、 bandcamp は良いwebサービスだな、とも思う。
King Gnu
別にインディーズばかり聞いているわけではなくて、最近はどメジャーな King Gnu を聞いたりしている。正直、ロックのような売り出し方をしているのに激烈に商業的なポップ曲というあたりで、King Gnu は僕の嫌いなアーティストに分類されるはずなのだけれど、ポップさに負けて聞くようになってしまった。
CDを買おうと思ったらプレミア価格が付いていたので手を出せなかったが、King Gnu は前身の Srv. Vinci 時代がとても良いと思う。
Srv. Vinci 時代のほうが好き勝手音楽をやっている感じがするとは思うが、別に追っていたわけでもないので良く分からない。ただ、King Gnu は常田さんが売れるような曲を書こうとして曲を書き、狙い通りに売れているのではないかな、とは思う。
最近のバンドに多い、バカ売れした上でミュージックビデオに金をかけるという手法は好きでもあるし嫌いでもある。King Gnu はその点ではどちらかと言うと好きになれない側である。
irucaice / いるかアイス
ボーカロイドからは、いるかアイスが最近のお気に入り。もうムチャクチャにポップで良い。Twitterのプロフィールに「✧キラキラハッピー曲作り✧」とあるが、まさにその通りの曲ばかり。上にYouTubeリンクを貼った Brand New Day という曲が音ゲーのプロジェクトセカイに収録されて有名になった。ただ、いるかアイス本人はTwitterのフォロワーも6000人程度であり、もう少し有名になっても良いのではないかと思う。曲が一人でバズってしまうとアーティストになかなか目が行かないのだろうか。
Brand New Day が良い曲なのはそれはそうだが、いるかアイスは1枚めのフルアルバム iceQuarium が良いなと思う。ミライリライターは1音目から強烈にポップ。
いるかアイスは同人レーベルの On Prism Records の主催もしている。このレーベルが出しているアルバムの収録曲はどれも強烈にポップで、聞いていて楽しい。一応ダンスミュージックジャンルのレーベルということになっているが、それほどダンスダンスはしていないかなとは思う。
Clown Core
完全に頭が狂っている系のバンド。ミュージックビデオでは野外でウンコしていたり簡易トイレの中でドラムとサックスが暴れていたりする。音楽は決してとっつきやすいものではないが、激しくかっこいい。パンクである。
ドラマーとサックス奏者は誰なのか不明という体裁になっているが、 Knower の Louis Cole と Sam Gendel らしい。Knower はまったくテイストが違うが、これはこれでかっこ良い。少なくとも Louis Cole は変態だということは良く分かる。
ところで、Clown Coreの大変聞きやすいところとしては、1stアルバムの Clown Core は13曲を収録したフルアルバムであるにも関わらず13分で終わるという点である。狂っているので1曲が短いのだ。
https://open.spotify.com/album/1VPYwjMqtz6hV963WJHHSE?si=JGC2JLsmR7SonGe0PFTZ5w
こういう逝っちゃてる系バンドは短命で終わるのが世の常であるし、もう3枚もアルバムを出しているのでそろそろ寿命な気もするが、もう少し生き延びて欲しい。
以上。